現在知名度が上がってきている塗料「ガイナ」ですが、いったいどんな特徴・機能を持っているのでしょうか。
今回は、外壁塗装業界で人気上昇中のガイナについて、その特徴・メリット・デメリット・費用などについて紹介していきますので参考にしてください!
ガイナ塗料とは
ガイナは日進産業から発売されている塗料で、配合されている中空ビーズが断熱効果を発揮し、さらには遮熱効果にも優れています。
中空ビーズに入った紫外線は、球体のまるみに対し発生するプリズム効果によって反射・屈折することで熱を遮ることができます。この効果により室内に伝わるエネルギー量を減らすことができるのです。
ガイナは以上のような特徴を持っており、いままでになかった中空ビーズの効果によって一般的な塗料では発揮できなかった高い効果を実現しているのです。
ガイナには宇宙技術が採用されている!
ガイナ塗料はもともと、ロケットの外郭に塗装する塗料を一般建築用の塗料に改良されたものです。
宇宙空間を移動しているロケットには、地球よりも強く多くの光を浴びています。この光の影響を受けないために、さらにロケット内部の快適な環境を守り温度を保つために開発されました。
このような効果をもった外壁塗装にも応用することで、遮熱・断熱の料効果を得ることができ、快適な室内環境を作ることができるのです!
ガイナ塗料のメリットを10個紹介
ガイナのメリットはとても多いのでまずは一覧にして紹介します。
- 遮熱効果
- 断熱効果
- 防露効果
- 防音・吸音効果
- 高耐久
- 高安全性
- 防汚・防臭効果
- マイナスイオンの保持
- 柔らかい塗膜
- 除菌効果
ガイナには以上のように奥のメリットがあるのです。それではメリットについて詳しく紹介していきますので、気になる部分だけでも確認してください!
遮熱効果がある
先にも紹介したように、ガイナに含まれる中空ビーズの丸みによって紫外線が反射・屈折することで熱を断ち、遮熱効果を発揮しています。
ガイナ塗料を外壁に塗装することによって、紫外線の影響をなんと95%も反射させることができるのです。
遮熱塗料の効果は暑い夏に高い効果を発揮します。遮熱効果によって、太陽の光による熱を反射させるので、涼しい室内環境を作ることができるのです。これにより光熱費の節約にもつながるので2重に効果を得ることもできます。
断熱効果がある
ガイナに含まれている中空ビーズは断熱効果も発揮します。
断熱効果によって外壁で熱を食い止めることができるので、冬は暖かい室内環境を作ることも可能となっています。夏には涼しく、冬は暖かくという環境をガイナは作ることができます。
防露効果がある
ガイナを外壁に塗装することで、余計な熱移動がなくなるので、結露防止効果を期待することもできるのです。冬や夏の朝は結露が激しいので、窓際が水浸しになってしまうことを防ぐことができます。窓際のフローリングや畳が腐ってしまうことを防ぐことができるので嬉しいのではないでしょうか。
ガイナは結露発生を20%以下に留めることができるといわれています。結露が発生しにくい建物へと変えたい方はぜひガイナの使用を検討してみてください。
防音・吸音効果がある
遮熱・断熱効果を発揮する中空ビーズは吸音・防音にも効果があります。外壁に塗装することによって外部の音を吸収し、室内に騒音を伝えにくくします。また、内壁や天井につぉうすることもできるので、室内で発生する騒音も外部に伝えづらくすることもできるのでとても効果的です。
ガイナ塗料の塗装によって、約4~10デシベルほど下げることができます。大通りに面している建物や線路に近い建物は、ガイナを塗装することによって防音・吸音効果をおおいに期待できるのでおすすめです。
耐久性が高い
ガイナには特殊なセラミックとアクリルシリコン樹脂を配合しているので、高い耐久性を期待することができます。一般的な塗料の約1.5~2倍ほどの耐久性を持っているので、外壁のメンテナンスもラクになります。
ガイナの耐用年数は15~20年とされています。ほかの塗料と比較すると、
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
アクリル塗料 | 4~7年 |
ウレタン塗料 | 6~10年 |
シリコン塗料 | 8~15年 |
フッ素塗料 | 15~20年 |
ガイナ | 15~20年 |
光触媒塗料 | 10~15年 |
以上のようになっています。こうしてみると他の塗料に比べてとても耐用年数が長いということが分かりますよね。一度塗装してしまえば15~20年もつので長い目で見るとお得な塗料と捉えることもできます。
安全性が高い
ガイナ塗料は水性塗料で、毒性の強いホルムアルデヒドの飛散も少ないので安心して使用することができます。
また水性塗料なので身体に影響のあるシンナー臭も発生しないということで、さらに安心して使用することができます。
シンナーは多く・強く吸い込んでしまた場合、咳や下痢など多くの症状を引き起こしてしまうことがあるので注意が必要です。
シンナーが原因で発症してしまう症状についてはこちらをご覧ください!
防汚・消臭が高い
ガイナの特殊セラミックとアクリルシリコン樹脂の効果によって、親水効果と防汚性・帯電防止といった機能を発揮することができます。それゆえ外壁にゴミが付きにくくなり、きれいな外壁を保つことが可能になります。
またガイナに含まれている特殊セラミックは、空気中に富んでいる有害物質や独特なニオイを中和してくれる作用も持っています。
ゴミ捨て場の内壁にガイナ塗料を塗装したところ、生ごみのイヤなにおいが少なくなったという実験結果もあるので、その効果は信用できるものとなっています。
マイナスイオン優位の環境を作れる
ガイナ塗料の表面はセラミックで構成されていて、効果的に遠赤外線を放射してくれます。ガイナの塗膜から放出された遠赤外線によって、空気中にある水の粒子にぶつかって振動させることによって水の粒子を細かくすることができます。
このためマイナスイオン優位の室内環境を作ることができます。
マイナスイオンに期待できる効果一覧
マイナスイオンには、
- ストレス軽減効果
- リラックス効果
- 空気清浄効果
- 生魚・肉・野菜などの鮮度保持
- 動植物の成長促進
- 動植物の寿命を延ばす
以上のような効果を期待できます。このような効果に魅力を感じる方にとってもガイナはおすすめです。外壁や家の状態のみならず、自分にとっても多くのメリットがあるというのは他の塗料ではなかなか難しいことです。
塗膜が柔らかい
ガイナ塗料の塗膜は、高い弾性を持っておりよく伸び縮むことができます。簡単にいえばゴムのような素材となっていて、建物の動きに対応することができるので、塗膜にヒビや割れが発生しづらく雨漏りしにくい建物に変身させることができます。
除菌効果がある
ガイナが作り出す塗膜は浸透力を持っているので、水蒸気や空気を効果的にとおすことができます。
要するに空気の通りが良いので、塗膜と外壁の間に余計な水分や湿気を溜めず、菌が発生しにくい塗膜にすることができます。それゆえ居住空間の環境改善に効果を発揮するので、衛生的な空間とすることができます。
カラーバリエーションが豊富
ガイナは基本のカラーバリエーションが52種類と豊富な色を揃えています。
全部で200以上のカラーに対応できるので、自分の好きな色や望む色で外壁塗装をすることができます。
ガイナ塗料は紹介してきたように多くのメリットを持っているということもあり、断熱塗料の中でシェアがNo.1となっています。ガイナ塗料は断熱塗料シェアの約16%を占めています。2位は日本ペイントの14%となっています。の本ペイントは国内最大の塗料会社ですので、そこよりもシェアがあるというのは本当にすごいことです。
ガイナ塗料のデメリットも紹介
それではガイナ塗料のデメリットを紹介していきます。メリットが多くとても魅力的なガイナですがデメリットもいくつかあるので把握しておきましょう。
メリットだけで塗料の使用を判断してしまうと、外壁塗装工事後に後悔の残る結果になってしまうことがあります。それを防ぐために、デメリットとして挙げられる部分についても事前に理解しておきましょう。
費用が高い
ガイナの一番の懸念点は費用が高い部分です。シリコン塗料出の工事費用は全部で90~100円ほどとなっていますが、ガイナを使用するとガイナの場合は130~150万円かかってしまいます。
1度の工事に多くの費用を支払う必要があるので、まとまったお金が必要になりもしかしたら厳しくなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。ただシリコン塗料に比べ機能性・耐久性に富んでいるので長い目で見ると比喩の削減になることは間違いありません。
もし高い工事費用を用意できないけど、ガイナでの塗装がしたいという場合はリフォームローンの利用ができる場合もあるのでそちらも確認してみてください!
リフォームローンについて詳しくはこちらをご覧ください!
ツヤありができない
ガイナ塗料ではツヤありの塗装ができなくなっています。すべてマットなツヤなし仕上げとなるので、もし外壁の塗装でツヤありは譲れないという方はガイナでの塗装は向いていないかもしれません。
ツヤがあると高級感が出るので安い塗料でもそちらの方が良いという方は意外と多いかもしれません。
塗膜は細かい凸凹になる
ガイナ塗料は先程から紹介しているように中空ビーズが含まれているので、塗膜の表面に細かい凸凹ができてしまうことがほとんどです。多くの機能をもたらすビーズですので避けることができないのですが、凸凹のないフラットな塗膜を求める方にとっては懸念材料になってしまいます。
外壁のみた目は大切ですので、外壁塗装工事で「見た目」と「機能」のどちらに比重を置くかで決めるといいと思います。
ただ外壁塗装の本来の目的は、「家を守る」という点にありますので、そこも塗料選びのポイントにしていただきたいと思います。
塗料の使用期限が短い
一般的な塗料のほとんどで使用期限は3~4年ほどあるのですが、ガイナの場合は3ヶ月となっています。
分かりやすくいうと賞味期限のようなもので、塗料を缶から出さなくても3ヶ月経ってしまうと使用不可となってしまいます。
このことから考えられる懸念点として、業者側の管理ミスなどで使用期限の切れてしまったガイナが使用されてしまうということがあります。そんなに多く考えられることではないですが、使用期限が短いとこういったことも起こりうるのでガイナ使用の際は業者に期限が切れていないか確認してもらいましょう。
納期に時間がかかる
ガイナ塗料は、白色で1週間ほど、着色しているカラーの場合だと10~2週間ほど納期に時間がかかってしまうことがあります。業者が管理している場合を除いて、ガイナ塗料の納品に時間がかかってしまうことがあると知っておきましょう。
外壁塗装のカラーの打ち合わせなどはなるべく早く終わらせ、発注が早くできる状態にすることを心がけましょう。塗料が取り寄せられなくては塗装工事を進められませんので注意が必要です。
親水効果は環境によってムラが出ることも
ガイナ塗料には親水性がありまが、この性能はあくまで雨が当たる場所でのみ効果を発揮するものとなっています。そのため、雨があたりにくい軒天や外壁のつなぎ目部分は雨が当たりにくいので親水性をうまく発揮することができません。
濃い色には対応できない
ガイナ塗料はセラミック塗料ですので基本となる色は白です。
基本となっている白い塗料に色を混ぜて作っていくので、濃い色を作るのは難しくなっています。真っ赤や黒などの濃い色を作ることができなくなっています。
それゆえ害塀の色を濃いはっきりした色にしたいという方には、ガイナの使用をおすすめできません。
ガイナ塗料の単価は3800~4500円/㎡!
ガイナ塗料の単価は、3800~4500円/㎡となっています。この単価は他の塗料と比べて高いといえます。それでは一般的に普及している塗料とガイナ塗料の単価を表にまとめたので比較していきましょう。
塗料の種類 | 単価/㎡ | 耐用年数 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 1000~1200円 | 4~7年 |
ウレタン塗料 | 1800~2000円 | 6~10年 |
シリコン塗料 | 2500~3500円 | 8~15年 |
フッ素塗料 | 3500~4500円 | 15~20年 |
ガイナ | 3800~4500円 | 15~20年 |
光触媒塗料 | 5000~5500円 | 10~15年 |
以上のように一般的に知られている塗料と比べ、1㎡あたりの単価が高くなっていることが分かります。いま最も多く流通しているシリコン塗料の比べ1000円ほど単価が高いです。1000円くらい度ってことないと思うかもしれませんが、これは1㎡あたりの単価なので塗装面積全体で考えると金額に大きな差が出てしまいます。
しかし、耐用年数を合わせてみてみると他の塗料より耐用年数が長いことが分かりますね。シリコン塗料と比べると最長12年も耐用年数に差が出ますので、長い目で見た時にガイナでの塗装がお得になることもあります。また耐用年数が長いとメンテナンスがラクなのでおすすめです。少し高い金額を支払って長い耐用年数を買うと考えれば金額もそんなに気にならなくなるかもしれません。
ガイナについて知識のある業者に塗装依頼しよう
ガイナは配合している中空ビーズの均一化や、厚みなどに気をつけなければならないなど、さまざまな条件をクリアしなければ最高の効果を発揮することができません。そのため、ガイナについて知識のある業者に工事の依頼をすることがとても大切になります。職人さんの知識や腕によって効果が左右されると考えましょう。
それでは業者がガイナについて知識があるかどうか判断するポイントを紹介していきます。
メーカーによる研修を受けているか
ガイナのような特殊で高性能な塗料は、塗装方法がとても大切なので、メーカーで塗装講習会をおこなっています。
講習を受けたことのある職人さんであれば、ガイナの塗装を安心して任せることができます。
ガイナの工事実績はあるかどうか
ガイナは中空ビーズの関係で、均一の塗膜を作るのが難しいです。そのため少しでも良い塗膜を作ってもらうにはガイナの塗装をしたことのある業者に工事依頼しなければなりません。
ガイナでの塗装を考えている方は、以上2点について確認して業者選びをしてください!