外壁塗装の塗料には、艶ありタイプと艶なしタイプがあります。
これに関してよく聞くのが、「どちらの塗料が良いのか?」ということです。
今回は、艶あり・なし塗料について特徴やメリット・デメリットを調べたので紹介していきます。
あなたにとって、良いと思う塗料を見つけてください!
もくじ
塗料の艶は5種類!
外壁塗装の塗料には、大きく分けて2種類、艶ありと艶なしがあります。さらに詳しく分けると、
- 艶あり
- 3分艶
- 5分艶
- 7分艶
- 艶あり
の5種類に分けることができます。艶ありとなしでは、塗料の耐候性や耐久性、見た目に違いがあるので、なにも考えずに選んでしまうと自分の思った塗装にならず後悔してしまうかもしれません。
テキトーに塗料を選んでも、あなたの家の外壁に合わないということもあります。
ここでは、艶あり、艶消し塗料について詳しく紹介するので、まずは塗料の特性を理解していきましょう。
艶なし
艶なし塗料にて外壁塗装を行うと、落ち着いた雰囲気の外壁を演出することができます。落ち着いた雰囲気ということで、和風建築に多く用いられるのが艶消し塗料となっています。
艶消し塗料は、艶あり塗料よりも耐久性が低い傾向にあります。そのため、耐久性を重視して塗装をおこなう方にとっては向かない塗料と言えますね。
また、多くの艶消し塗料は艶消し剤を使用しているために、耐久性が落ちてしまうのですが、初めから艶消しタイプの塗料であれば艶あり塗料と変わらない耐久性を実現しているものもあります。
3分艶
3分艶の塗料は、一言でいえば高級感があります。
住宅に高級感を出したいという方におすすめの艶レベルとなっています。5段階でいうと2番目に艶が弱い塗料です。そのため、光沢感は弱いと考えていいです。
艶あり塗料にツヤ消し剤を混ぜて、艶を抑えている場合、ツヤ消し剤の性質によって耐久性が落ちてしまう側面を持っているのであらかじめ把握しておきましょう。
5分艶
艶ありか艶なしか、迷ったら5分艶にしておくといいでしょう。5分艶は半艶とも呼ばれ、テカテカした光沢はあまり目立ちません。かといって、まったくの艶なしということでもないので、迷った方におすすめなのです。
先ほど、油性塗料には艶なしがないと紹介しましたが、半艶塗料というものが存在しています。
半艶塗料でツヤ消し剤を混ぜていないものであれば、耐久性・耐候性ともに問題ないでしょう。
ツヤ消し剤にて5分艶にする場合は8分艶より多くツヤ消し剤を使うことがあります。その場合は、8分艶よりも耐久性が落ちてしまうかもしれません。
7分艶
7分艶は、少し艶を抑えた印象の外壁塗料です。こちらも、艶ありかなしか決めかねている方におすすめです。
ツヤ消し剤を使った場合でも、7分艶塗料であれば耐久性や耐候性の低下を最小限に抑えることができますよ!
艶は塗装してみないとわからない部分もありますが、こだわりやイメージがある方は、艶に関しても意識してみてくださいね。
艶あり
一言でいうと、ピカピカ。新築のような仕上がりとなります。長い間塗装していなかった方が艶あり塗装をすると、「外壁ってこんなにきれいなんだ」と感動するのではないでしょうか。
また、ツヤ消し剤は使用しないので、塗料がもともと持つ耐久性・耐候性を発揮することができますよ。
ただ、艶あり塗料の欠点として、艶は3年程度で劣化してしまうということが挙げられます。経年劣化なので、なんとも言えませんが、それが嫌だという方は、少し艶を抑えたもので良いかもしれませんね。
艶がなくなってきても、耐久性や耐候性に問題はありません。
艶なし塗料のメリット・デメリット
メリット
艶なし塗料のメリットは以下の3点です。
- 落ち着いた雰囲気・控え目
- 周りに溶け込む
- 高級感を演出
落ち着いた雰囲気・控え目
落ち着いた分に気にしたいという方、「ピカピカになって目立つものイヤ」という方にとって艶なし塗料は向いています。
また、完全に艶がないのも嫌だという方は、ツヤ消し剤にて艶のレベルを調整することもできます。
周りに溶け込む
落ち着いた雰囲気ゆえ、塗装直後から周辺環境になじむことができます。艶あり塗料ではどうしても「最近塗装しました!」感が出てしまうのですが、艶なし塗料ではそのようなことがありません。
「うちだけ目立ちたくない」という方は艶なしにしましょう。
高級感を演出
3分艶くらいだと高級感を演出することができます。
ピカピカだとどうしても新築感がでてしまいますし、高級感で落ち着いた雰囲気を出すには艶なし塗料が最適です。
デメリット
艶なし塗料のデメリットは以下の2点です。
- 耐久性・耐候性が低い
- ツヤ消し剤の量によって耐久性が変わる
耐久性・耐候性が低い
ツヤ消し剤を混ぜて艶なしにする場合は、通常の塗料に比べて耐久性が低くなってしまいます。
塗料にほかの物質を混ぜてしまうので、機能性に影響が出てしまうのです。
塗装をできるだけ長く持たせたいという方にとっては向かない塗料と言えます。
ツヤ消し剤の量によって耐久性が変わる
ツヤ消し剤は使用する量によって耐久性に影響を与えます。
簡単に言うと、ツヤ消し剤が多ければ多いほど耐久性は落ちてしまいます。
そのため、耐久性を下げてまで艶なしにする必要性と向き合う必要がありますね。耐久性を犠牲にしても、艶なしにしたいという方は問題ないでしょう。
しかし、耐久性を重要視する場合は艶なし塗料は諦めたほうが良さそうです。
艶あり塗料のメリット・デメリット
メリット
艶あり塗料のメリットは以下の2点です。
- 光沢がある
- 耐久性を100%発揮
光沢がある
光沢があり、新築のような仕上がりになります。
「どうせ塗装するなら、新築のように生まれ変わらせたい」という方にはもってこいの塗料ですね。
新築のように生まれ変わると、新たに家を買った気分になれますよ。新しい日常が始まるような不思議な感覚になることでしょう!
耐久性を100%発揮
艶あり塗料は、ツヤ消し剤を使用していないので、塗料が本来持っている耐久性を100%発揮することができます。
艶なしは耐久性が落ちてしまいますが、艶ありはそんなことありません。
やはり、耐久性を重視する方は艶あり塗料のほうがいいのではないでしょうか。
デメリット
艶あり塗料のデメリットは以下の2点です。
- 光沢が3年程度で消える
- 目立つ
光沢が3年程度で消える
艶あり塗料の光沢は、3年程度で薄れてしまいます。
ピカピカの外壁が良いと思って、艶あり塗料にした方にとって残念な点ですね。
光沢は、突然消えるわけではなく、年月が過ぎていくにつれ徐々に消えていきます。
目立つ
「私は目立つ家、外壁にしたい!!」という方にとっては良いことかもしれません。
しかし、日本の国民性からも言えるように、「目立つのはちょっと…いやかな」という方が多いのではないでしょうか。
艶あり塗料の新築のような仕上がりは、少なくとも3年程度続きます。その間目立ってしまうのが嫌だという方は、はじめから艶なし塗料にしましょう!
一目でわかる艶あり・なしの違い
艶あり | 艶なし | |
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見た目 |
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防汚性 |
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耐久性 |
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艶なし塗料のほうが汚れやすく耐候性が低い
ここまで、艶あり塗料・艶なし塗料について特徴やメリットデメリットを紹介してきました。
2つの塗料の違いをまとめると、
「艶なし塗料は、艶あり塗料より汚れやすく耐久性が低い」
です。
要するに、2つの違いは耐久性にあります。
耐久性は高いからいいということではありませんので、どちらの塗料がいいとは決めることができません。
最終的な判断は好み!
先にも言ったように、「艶あり塗料か艶なしどちらがいいか?」という質問には答えられません。
強いて答えるなら、好みです。
自身がイメージする完成に近くなる塗料を選ぶことをおすすめします。