塗料が持つ性質である親水性。すべての塗料にこの性質を持っているわけではないのですが、最近は親水性を持つ塗料を好んで選択する方が多くなっています。
とういことで、今回は塗料のもつ親水性について紹介していきます。
もくじ
親水性とは
親水性とは簡単にいうと、水に馴染みやすい性質のことを言います。
表現が難しいのですが、「水に溶けやすい」「水に混ざりやすい」と言われます。
親水性を持つ塗料を外壁に塗装すると、外壁の表面に付着した水滴は、水玉にならず薄く広がっていきます。この状態を作ることがで切る性質を親水性と言います。
親水性を持たない塗料や外壁でも、コーティングという形によって親水性を持たせることができます。
親水性の効果持続期間=耐久年数
親水性の効果はどれくらい続くのか気になりますよね。
親水性は塗料の耐用年数と同じ期間効果を持続することができます。
要するに塗料の効果が切れるまで、親水性を発揮することができるということです。
塗料の持つ性質は、塗装ご数年で効果が薄れてしまうということがよくあるのですが、長い間効果を発揮することができるのは強みと考えることができます。
「親水性は〇〇年持続する」と決まりはなく、塗料の耐用年数によって決まります。外壁塗料は、アクリル<ウレタン<シリコン<フッ素の順で耐用年数が長くなっています。親水性に長い期間を求める方は、耐用年数の長い塗料を競らびましょう。
こちらでは耐用年数の長いフッ素塗料について紹介しています!
メリット:親水性は汚れを落とす効果がある
親水性のメリットとして、汚れを落とす効果があります。
塗膜に水が馴染みやすいということで、塗膜にしっかり水が付着します。そして、塗膜面に付着した汚れや塵の間に水が入り込み、雨水と共に汚れも流れていくのです。
そのため、親水性を持っている外壁は長い間きれいに保つことができます。
外壁を汚い状態で放置してしまうと、カビやコケ発生の原因となってしまうので、汚れを落としてくれる性質を持つ親水性は面倒なメンテナンスを勝手にやってくれると考えることができますね!
親水効果は油汚れにも強い
親水性の反対は撥水性です。撥水性とは、知っての通り撥水加工のされている表面に水か着くと弾いて水玉ができる状態のことです。
撥水性のほうが、汚れに強そうですし、雨だれによる汚れの付着防止になりそうですよね。しかし、外壁に付着する汚れというのは雨水が原因のものだけではないのです。
撥水性の塗膜は水を弾くので水汚れの心配はないですが、それ以外の塵やホコリ油汚れには防汚効果を発揮できません。
親水性塗料であれば、外壁に着いた塵や油汚れもいいっしょに落とすことができます。それゆえ、外壁の汚れを落とすということについては、親水性の方が高い効果を発揮すると期待できます。
デメリット:雨が降らないと自浄作用が発揮されない
親水性は、水に濡れることによってはじめて発揮される効果になります。それゆえ、晴れの日が続き、雨が降らない場合は自浄作用が働かないのです。
「メンテナンスが面倒だから…」という理由で親水性を持つ塗料を選んだ方にとっては、デメリットと言えます。
しかし、雨が降らない場合は、外壁を軽く水で流すだけで親水性の効果により表面の汚れを落とすことができます。
どうしても自分で外壁を洗浄したくないという方以外は、たいしたデメリットではないですが、メンテナンスを頑なに拒むのであれば親水性はあまり意味のない性質になります。ほかの効果を発揮すると期待できる塗料を選びましょう。
親水性に優れた塗料を紹介
親水性について紹介してきたので、ここでは親水性に優れたおすすめの塗料を紹介していきます。
ここで紹介する塗料は、日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研という日本の3大塗料メーカーのものです。品質も最高レベルなのでぜひ参考にしてください。
塗料メーカー | 塗料名称 | 費用/㎡ | その他効果 |
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エスケー化研 | 水性セラタイトSi | 2,100円 |
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SKセラミックファイントップ | 1,550円 |
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水性セラタイトF | 2,600円 |
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セラミタウンマイルド | 1,400円 |
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日本ペイント | クリスタコート(コーティング) | 990円 |
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ハナコレクション500コート(コーティング) | ? |
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パワーオーデフレッシュF | 4,200円 |
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アプラウドシェラスターNEO | 3,560~6,260円 |
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ニッペパーフェクトセラミックG | 4,040円 |
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関西ペイント | セラテクトF | ? |
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セラテクトU | ? |
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メンテナンスの手間を省くなら親水性をもつ塗料
紹介してきた通り、親水性というものは、塗膜に馴染み外壁の汚れを落とす効果を持っています。
外壁塗装では、長持ちさせるためにメンテナンスが欠かせないのですが、正直面倒ですよね…(笑)
そんな方は親水性のある塗料を使ってメンテナンスの手間を省きましょう!もちろん、手間を省くだけでなく、雨が降るたびに外壁がきれいになりますので、外壁を長持ちさせたいという方にもおすすめですよ!