業者に外壁塗装を依頼する際、「どんな業者にしようかな…」「どんな工法で頼もうかな…」とたくさん悩むべきところは存在します。そんな時に気になるポイントの1つに、「ニオイが原因で近隣トラブルとか起きないか。」という問題が存在します。塗装をおこなったときの独特のツーンとするニオイは、自宅のみならず通りすがりの方や近隣の方まで臭ってしまったりすることがあります。
そこで今回は、外壁塗装のニオイの原因や健康被害はあるのか、ニオイ対策などについてご紹介していきます。
もくじ
ニオイの原因は、シンナーだった!
まず初めに、ニオイの原因についてです。
外壁塗装をおこなう際に起こるニオイの原因は、塗料を適切な量に薄めるために使用するシンナー(有機溶剤)が原因とされています。その他にもペンキのニオイもあるかと思いますが、このシンナーに比べたら微量なものです。
シンナーとは、イソネプロピルアルコールやメタノール、ブタノールなどといった種類が存在し、塗料を薄めて粘度を下げる役割を担っています。このシンナーが強いニオイを発生させ、外壁塗装をおこなう上で家の中でニオイを充満させます。
最近では、この外壁塗装時に発生したニオイにより、近隣住民との間でトラブルが起こってしまうこともあります。
健康被害はある
それでは健康被害についてですが、実際にあるのでしょうか。
結論としては、あります。
シンナーには、吸ってしまうと頭痛や嘔吐が発生することもあり、長期にわたって吸い続けてしまうと、幻聴などの重度の症状が現れ、人体に悪影響を及ぼします。
しかし、最近では外壁塗装に使用する塗料は大きな進歩を遂げ、毒性を使うことはほとんどなくなりました。このような進歩を遂げた理由の一つに、VOC(揮発性有機化合物)の規制が大きく関わっていきます。外壁塗装業界が低VOCのものを求める風潮になり、それに合わせシンナーを多く含む塗料は減少しました。
しかし、一部では健康被害のあるものを使用する場合もありますので、今回は健康被害があると断言させてもらいました。
外壁塗装の工事期間が知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください!
対策は気軽におこなえる
それでは実際に、ニオイの対策としてはどのようなことをおこなえば良いのでしょうか。
防塵マスクをつける
マスクをつけることで、シンナーのニオイを軽減することができます。この防塵マスクですが、1つ300円ほどで購入できるので、安価でニオイ対策をおこなう上でとても有効であると言えます。
肌を露出しない
シンナーは口や鼻からだけでなく、肌からも侵入してきます。なぜならシンナーは、油質に溶け、皮膚に付着することで入り込んでしまいます。長袖、長ズボン、帽子など、極力肌を露出しないことで、シンナーの影響を抑えることができます。
洗濯物を干す際に気を付ける
シンナーなどの有害物質は、服にも付着します。さらにニオイが付いてしまうと、なかなか取ることができないことも大きな問題です。室内干しをおこなうか、コインランドリーを使用することで対策をおこないましょう。
作業中の昼間に外出をする
ニオイをかぎたくないのであれば、作業中である昼間に外出をおこなうこともオススメです。塗装作業は基本的に明るい内におこない、夜は塗料の乾燥などに時間を充てています。昼間の間に、子どもを連れて出かける、ペットの散歩をおこなうことによって、ストレス、健康被害ともに軽減することができるでしょう。
ニオイ、健康被害の少ない塗料を選ぶ
塗料をおこなう際に、健康被害の少ない塗料を選ぶこともポイントの1つです。
「亜麻仁油」という自然系の物質を使用した塗料があります。これは少し値段も高くなりますが、シンナーなどの有害物質を一切含んでおらず、かなり安心の塗料だと言えます。
信頼できる外壁塗装業者を選ぶ
このような対策をおこなう上で重要になってくるのが、信頼できる外壁塗装業者を選ぶことです。優良業者は、私達のようなお客さんに不都合が起こらないよう親身になって対応してくれます。
「ニオイはシンナーを使っているのだから仕方がない」「工事をおこなっているのだから音の問題はしょうがない」と済ませてしまうのではなく、ニオイと有害物質の少ない塗料を選ぶ、近隣住民への対応をしっかりおこなう業者が、本当に信頼できるのではないかと言えます。
外壁塗装のニオイ対策は気軽なところからおこなえる
外壁塗装はニオイや健康被害が気になりがちですが、業者の方に相談すること、対策を少し押さえておくだけでストレスを軽減させることができるでしょう。この記事を見ただけでは、外壁塗装は悪いことばかりかと思ってしまうかも知れませんが、建物に長く住むために必要な工程ですので、できるだけ被害を抑えるためにもしっかり検討をおこなうことが大事です。
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