外壁塗装工事が終了した後、「あれ、お願いした色と違う…」「塗り残しがある…」となったとき、「塗装やり直してよ!」と思いますよね?
もちろん無料でやり直ししてもらえると思いきや、塗装工事ではやり直しにお金がかかってしまうことがあるのです。
今回は、そんな塗装工事のやり直しの対応方法や費用について紹介していきますので参考にしてください!
もくじ
外壁塗装のやり直し理由ランキング
- 塗り残しがある!!
- 塗装にムラがある!
- 要望していた色と違う…
- 塗装がすぐに剥げてしまった
- 塗膜が膨れている
- コーキングに隙間がある
- 外壁がサビてしまった
以上の7つが外壁塗装のやり直しが起きる理由で多くなっています。
そもそも塗装のやり直しってできるの?
結論から言うと、外壁塗装のやり直しは可能です。
ただ、やり直しがきく場合でも追加料金を求められるケースと、そうでない場合があるので注意しましょう。
本来やり直しの対象になる場合でも業者の対応が悪く、結局外壁塗装のやり直しができなかったということもあります。外壁塗装工事のやり直しに関するトラブルは多くなっています。
そうならないために、まずはやり直しが必要にならない業者を選ぶようにしましょう。それでもやり直しが必要になった場合は、これから紹介することを参考にしてくださいね!
外壁塗装の塗り直しにはお金がかかる?
外壁塗装工事の多くは、60~130万円を超えることがほとんどです。そんな料金を支払っているのに、やり直しの際に再び工事費用を請求されてはやってられませんよね。
工事のやり直しになると、当然職人さんの人件費がかかりますので、その金額を業者か工事依頼者が負担しなければなりません。
塗装工事のやり直しにかかる費用の負担は、塗装工事の欠陥状態、過失の責任所在によって変わります。それではケース別に工事費用の負担者はだれなのか紹介していきます。
塗装業者に過失がある場合
雨樋やエアコンの室外機の裏などの塗り残しのように、完全に業者の責任で工事不良が発覚した場合は、ほとんどの場合で無料で業者が塗装工事のやり直しをおこなってくれます。
とくに、施工方法の悪さや人為的な作業ミスが原因で塗り残しなどが見つかったら、塗装のやり直しを行ってもらうのは当然のことです。
このように、100%塗装業者に責任がある場合は例外なくやり直しを求めることができます。悪徳業者でなければ、会社の評判などにもかかわってきますので無償でやり直しということになるでしょう。
外壁塗装工事は特別な工事機械を導入するわけでもなく、人の手で塗装をおこなっていきますので、当然ミスが出てしまうものです。いくらプロだからと言って完璧に工事が完了するとは思わないでください。
ミスを見つけたら、まずは怒らずに落ち着いて業者に確認しましょう。
塗装業者に過失がない場合
塗装業者にはミスや施工不良はなかったものの、「なんか想像していた色と違う…」ということがあります。その尿な場合は、工事依頼者の都合となってしまうので、塗装やり直しに関しては費用がかかってしまうことが多いです。
もちろん「お願いしていた色と明らかに違う」という場合は業者のミスになりますので、工事依頼者が工事費用を負担する必要はありません。
「思った色じゃない」というのは外壁塗装工事でよく起こることです。塗装前には業者としっかり確認作業をして工事に入るようにしましょう。また、小さな色のサンプルを信用して色を決めてしますのも危険です。日の当たり具合や面積効果によって色の見え方は変わりますので注意しましょう。
過失の責任がどちらかわからない場合
「塗装にムラがあるから塗りなおしてほしい…」ということがあります。しかし、この場合は業者か工事依頼者のどちらに責任があるかわからないので、追加料金を支払って塗装することになってしまいます。
ムラは良い悪いの判断がしづらく、過失かどうかの判断基準も曖昧なため、塗装業者に責任があるのかも曖昧になってしまうのです。
優良業者であるか、完全に業者のミスだとわかりきっているものであれば無償でやり直ししてもらえるでしょう。
しかし、残念ですがほとんどの場合で追加料金がかかってしまうと思っておきましょう。また、足場の設置が必要になる部分の塗装に関しては、足場の費用もかかってきますので費用が高くなってしまうこともあります。
ひどい場は「それくらいじゃやり直しできない」と断ってくる業者もいますので注意しましょう。
工程によって追加でかかる費用が変わる
工事の段階によって追加料金が変わってきます。工事か完了してからやり直しの依頼をすると足場の設置からすべての工程をやり直す必要になりますので、やり直しの費用は高くついてしまいます。
しかし、工事途中に塗装のやり直しを依頼すると多少の追加料金で色の変更をすることができます。
それでは工事途中の段階を追って追加料金について紹介していきます。
足場の設置
外壁塗装工事では、塗装の準備として足場を組むところから工事が始まります。この段階では塗料を塗り始めていないので無料で色を変更することができます。
ただ、新たに取り換える塗料を取り寄せる必要がある場合は、取り寄せにかかる費用を負担しなければならないこともあります。
また、塗料の取り寄せに時間がかかって工事期間が押してしまうかずれてしまうことも考えられるので注意しましょう。
下塗り前
足場の組み立てが完了しても、すぐに塗料を塗り始めるということではありません。塗装に入る前に、塗料がしっかり塗膜に密着するように高圧洗浄をして、下地処理をおこないます。
この段階も足場の設置と同じように、塗装業者が塗料の用意をしていなければ無料で塗料の色を変更することができます。
ただ、すでに用意している場合や取り寄せになる場合は、多少の費用が必要になることもあります。
下塗り後
いよいよ工事も塗装段階に入ってきました。ここまで来たら塗料色の変更は難しそうですね…。
と、諦めかけたあなた。実はまだ塗料の色変更は間に合います。しかし、中塗り・上塗り塗装がすぐに控えていて、工事スケジュールが伸びてしまうことを考えると追加料金が発生してしまうかもしれません。
塗装業者はすべての塗料を倉庫に保管しているわけではないので、塗料メーカーから取り寄せる必要があります。そのため、塗装直前での色変更には追加料金が発生してしまうと考えておきましょう。
中塗り・上塗り後
中塗りと上塗りでは色のついた塗料を塗装していくので、この段階までくると塗料の変更は厳しいです。どうしても塗料の色を変更したいのであれば、塗料代+職人さんの人件費をもう一回の塗装分支払う必要があります。
こうなると工事費用が一気にかさんでしまいますので、お金がもったいないですね。
塗装直後に「あー失敗した」と思うことは多いですが、よっぽど変な色でなければ我慢したほうがよさそうです。どうしてもという場合は業者にお願いして塗装のやり直しをしてもらいましょう。
足場撤去後
足場撤去後に塗装のやり直しをも止めると、もう一回外壁塗装工事をやるくらいのお金がかかってしまいます。足場を撤去してしまったら塗装工事ができない状態で、養生シートもきれいにはがされてしまっているでしょう。
その状態で「塗りなおしてほしい」と言うのは、「もう一度外壁塗装工事してよ」と言っているようなものです。そのため、それなりの金額が塗り直しにかかってしまうと考えましょう。
足場撤去前に塗装色に不満がないか、塗り残しや色ムラがないかしっかり確認しておきましょう。
やり直ししなくていい工事にするために
ここまで紹介してきたように、外壁塗装のやり直し工事の多くは追加料気が発生してしまいます。追加料金だけでもかなり大きな金額になってしまうのが外壁塗装工事です。
やり直しのない外壁塗装工事にするために外壁とす工事の際の注意点を紹介していきます。
工事中から施工状態を気にしておく
塗装工程が始まった際は、自分の目で塗り残しやムラがないか確認しましょう。
塗装工事を業者にまかせっきりにしてしまうと、あとで施工不良が発覚してしまいます。業者に頼んでいるからと安心せずに、工事依頼者も当事者として塗装状況を確認しておきましょう。
工事の工程ごと、日程ごとに進捗を報告してくれる業者もありますので、不安な方や忙しくて家にいる時間が限られているという方は、そのような業者を選びましょう。
もちろん塗装に関してだけでなく、工事中の準備段階から下地処理やケレン作業、養生などにも注目できるとなお良いです。
アフターケアについて確認
塗装工事の見積もり時や契約時に、アフターケアについて確認しておきましょう。
- 具体的にどんな不具合に対応しているのか
- アフターケアの内容
- 塗装の剥がれなど、工事から時間が経ってから発覚する不具合への対応
以上のように、もし不具合が起こったときの対応をしっかり確認しましょう。悪徳業者に工事の依頼をしてしまっている場合は、不具合があっても無視されてしまう可能性があります。逃げられないように、工事目に確認することが大切です。
色は慎重に決める
外壁塗装工事では、外壁をどんな色にするかどんな配色にするかなどのようにデザインを気にしますよね。
その際、塗料のサンプルを実際に見て色を決定すると思います。色きめでは注意が必要で、色見本の小さい色のサンプルでは太陽の当たり具合や面積効果によって色の見え方が変わるのです。
色を決める際は、小さなサンプルではなく大きなサンプルを見て決めましょう。イメージしやすい形で色の見本を見ることをおすすめします。また、完成イメージを業者の方に共有しておくと、塗装業者からのアドバイスも聞けるのでおすすめですよ!
外壁塗装工事において業者選びがとても重要!
どんなに理想の完成イメージを業者に確認したとしても、業者が悪徳で手抜き工事を繰り返している業者の場合、塗装工事は結果的に失敗してしまうでしょう。
外壁塗装業界は本当に手抜き工事が多い業界ですので、しっかり優良業者を見極めることが大切です。
塗装工事を成功させるために塗装業者選びには慎重になりましょう!
業者選びのコツはこちらで紹介していますので参考にしてください!