「外壁の塗装がはげてきているけど、いつ塗り替えればいいんだろう」とお考えのあなた。
外壁塗装は家を長持ちさせるために大切なことなので、何回かおこなうことがいいとされています。
そこで、今回は外壁の塗り替えをおこなう最適なタイミング・時期について紹介していきますので、参考にしてくださいね!
もくじ
塗り替えに最適なタイミングとは?
外壁塗装を考えるときはどんなタイミングでしょうか。
筆者の実家はただいま外壁塗装検討中なのですが、理由は「近所が外壁工事をしだしたから」です。ほかにも、「ふと外壁を見たらすごく汚いと気づいた」など理由はさまざまだと思います。
しかし、「いまはまだ大丈夫」と根拠のない結論を出してしまっている方も多いのではないでしょうか。外壁塗装には塗り替え時期の目安があるので紹介します。
築10年を過ぎたら塗り替えを検討しよう!
外壁塗装の時期として一番良いのは10年ごとがよいわれています。
10年という数字は劣化を補修するタイミングとしてとてもいい時期なのです。なにかしらの不具合が起こる時期なので、いいタイミングといわれているのです。家は建てられた時から劣化が始まり、ホコリや雨風によるダメージを受け続けています。10年経つと外壁のツヤがなくなりヒビやコケが目立っているのではないでしょうか。
家を長持ちさせるためにも、自分で外壁の状態を確かめ外壁塗装のタイミングを見るようにしましょう。
日本の住宅の平均寿命は30年程度
日本の住宅は、平均寿命が約30年程度と言われています。これは、アメリカの住宅寿命の約1/3です…。アメリカに比べるとかなり短いですよね。
なぜこんなに住宅平均寿命が違うのか。
原因は日本の気候にあります。
高温多湿な日本の気候では、風通しの良し悪しが建物の寿命に関わってきます。
昔の日本家屋は風通しが良く、建物の基礎部分はあまり傷診ませんでした。しかし、現代の住宅は基礎部分にコンクリートを使うようになったので風通しが悪くなってしまっているのです。
床下の風通しが悪い→木材が傷みやすい
といった具合です。
一生に一度しか購入しないであろう住宅を守るために、定期的なメンテナンスが大切になってきます。日本独特の気候の中、建物を良い状態に保てるよう10年おきの外壁塗装がおすすめです。
築10年で塗り替えが必要になる理由
- 外壁の保護
- 住宅の美観を保つため
- 雨漏りの防止
①外壁の保護
外壁塗装の塗り替えをすべき理由として、防水というのがまず根幹にあります。
外壁にしっかり防水加工をしてあげることで、家が長持ちするのです。ヒビや塗装の剥げている部分から水が入ってしまい、家の材料である木材などを痛めてしまうことにつながるのを防ぐ効果があるのです。
塗料を新たに塗って、塗膜をあたらしくすることで劣化した外壁を雨風や紫外線から保護することができますよ。
②建物の美観を保つため
また、単純に建物の外観をきれいにするという理由もあります。
常に雨風や紫外線にさらされているので、時間が経つにつれて汚れや劣化が目立つようになりますよね。塗り替えをすることによって劣化していた外壁をきれいにすることができ、建てたばかりのようにすることができます。また、いままでとは違う色にすることで気分転換にもなりますよ。
③雨漏りの防止
塗料の防水性が切れてしまうと、外壁材に直接雨が浸透してしまいます。また、紫外線の影響も直に受けるので、建物の構造劣化や雨漏りにつながる恐れがあるのです。
劣化状態を放置してしまうと、塗装だけでは劣化を止めることができなくなってしまいます。外壁塗装はあくまで建物の保護を目的としています。
最悪の場合大きな規模の工事が必要になってしまうこともあるので、定期的なメンテナンスを怠らないことをおすすめします。
外壁塗装は防水としての効果もあり!
塗料には防水効果のあるものが必ず使用されるのですが、それは建物が壊れてしまわないように必要であるからです。ヒビや劣化部分から水が入り、建物の中から劣化を進めてしまうことで、雨漏りなどの恐れがあるのです。
ここまで放置してしまうと建物自体、利用すら危険な状態になりかねないので防水効果としいての塗り替えが大切なのです。また紫外線が入り込むことで劣化を進めてしまう原因にもなります。
家の建て替えにまで発展してしまわないようにタイミングはきちっと見計らうようにしましょう。
塗り替えが必要なサイン(兆候)とは?
外壁塗装のタイミングといってもどんな症状が出たら塗り替えが必要なのかよくわかりませんよね。
実は、外壁塗装が必要である時期と判断するサインがあるのです。ここからはその劣化状況について紹介します。もしご自宅に同じような症状がみられる場合は、外壁塗装をおこなうタイミングが近いのかもしれませんよ!
チョーキング
外壁に触れたときに、白いチョークのような粉が付いた経験はありません?あれは外壁の劣化からくる現象で外壁塗装塗り替えの一つのサインとなります。
原因としては、その土地の気候や環境に合っていない塗料を使用してしまっていることや、紫外線により塗料の成分が分解されてしまうということが考えられます。
チョーキングを放置していると外壁のひび割れやカビ・コケの発生の原因となってしまうので、この現象が見られた場合は、塗り替えタイミングを示すサインと受け取りましょう。できるだけ早い対策が、建物を長持ちさせることになります。
クラック(ヒビ)
外壁にみられるヒビのことをクラックと呼びます。クラックにはメンテナンスが必要なときの
指標があり、クラックの幅が0.3mm以下のものをヘアークラック、0.3mm以上のものを構造クラックといいます。
構造クラックが見られる場合は塗装塗り替えのサインととりましょう。
クラックを放置してしまうと塗装で補修でき亡くなってしまう恐れがあり、大きな費用がかかってしまうリフォームが必要になってしまうかもしれません。また、クラックの隙間から雨などの水分が入ると内部構造を腐食してしまい。建物自体の強度を大きく低下させてしまうこともあります。
幅の大きなクラックを見つけたらすぐに外壁塗装工事の検討をしましょう。また、ひび割れは素人でもすぐに見つけることができるので、ある程度築年数が経っている場合は、自宅の外壁をチェックしてみましょう。
塗膜の膨れ・剥がれ
外壁の塗料が浮いてきて、パリパリと剥がしたことはありませんか?また、部分的に塗料が剥げてしまっていないでしょうか?
これも太陽の光や雨風が原因で劣化してしまっているサインなのです。これも放置してしまうと、ひび割れや内部への浸水の原因となりますので、はやめの補修が必要となります。
シーリングの剥がれ
シーリングとは、窓やサッシの継ぎ目にあるゴム状のもののことをいいます。またの名をコーキングともいいます。
建物の経年劣化とともにこの部分に割れや剥がれといった症状がみられるようになります。多少の割れは気にしなくてもいいのですが、劣化が目立つ際は増し打ちや打ち替えをおこない劣化部分の補修をする必要があります。
そのまま放置しておくと割れ部分から雨水が入り込み、内部構造の腐敗や、最悪の場合シロアリ発生の原因となってしまいます。この症状がみられるときは外壁にも劣化が始まっているケースが多いので、外壁塗装塗り替えのタイミングと考えましょう。
外壁塗装の色あせ
外壁にひび割れ等がみられなくても、塗装が色あせている場合は塗り替え検討のタイミングとなります。
劣化状態としてはかなり軽度なものとなりますが、大きな劣化が出てきてしまう前に手を打っておくと長い目で見て安心でしょう。
外壁塗装は春か秋がおすすめ!
外壁塗装はどの季節におこなうのがベストなのでしょうか。
それぞれの季節ごとに解説していきます。
春
日本の気候を考えると、雨が少ないということで塗料が乾きやすい季節といえます。また、空気も乾燥しているということもあり非常に外壁塗装工事に向いている季節となっています。雨の多い季節を避けるということを考えて塗装を考えている方も多いです。
注意点として、その影響で外壁塗装業者に予約が殺到する時期でもありますので、外壁塗装を春におこなおうと考えている方は2ヶ月ほど前から業者を探し始めることをおすすめします。
業者の方たちからもおすすめの季節となっているので、より良い塗り替えを希望する方にとっていい季節なのではないでしょうか。
夏
夏のはじめは夕立ちや雨が多いので、すこし避けられがちな時期となっています。しかし、気温が高いので塗料は乾きやすいということがいえます。なので、夏は天気のいい日がつづくのであれば塗装ができないという時期ではないですよ。
雨季が終わると、天気の良い日が多くなるので塗料も乾きやすくおすすめの季節です。
デメリットとしては、工事の関係でエアコンがつけられないという可能性があります。夏なので、エアコンがないと息苦しくなってしまいます。もし急ぎの工事が必要でないのなら夏はいったん見送っても良いかもしれませんね。
夏で工事を考えている方は、天候に気を付けましょう。
秋
雨も少なく、暑さもないため、とてもおすすめの季節です。なにより職人さんも作業がしやすいということもあり、外壁塗装工事にはぴったりの季節といえます。また、空気も乾燥しているので工事がスムーズに進みますよ。
こちらも注意点として、人気の季節なので業者への依頼が殺到するので予約が取りにくいです。秋は業者が一番いい季節なので、3ヶ月前から業者を探し始めましょう。
探す時間を短縮するために、一括見積もりサイトの利用がおすすめです。
冬
冬は天気がいい日が多いですが、気温が低いため塗料を乾燥させるために必要な温度を確保できないことがあります。しかし、地域によっては比較的気温の高い地域があると思うので、温度が保てる場合は塗装に適しているといえます。冬に外壁塗装をする場合は業者への相談が必要です。
雪の積もる地域の場合、この季節での外壁塗装は避けましょう。
注意点は、年内に塗装を終わらせたい方々が多くいるので業者が忙しいという場合があります。「必ず年内に終わらせたい」「急いでいる」という以外は、春を待つといいのではないでしょうか。
春と秋がおすすめの季節
以上のことから、外壁塗装にベストな季節は春と秋といことになります。
塗料はしっかりと乾かさなければ、効果を十分に発揮することができません。そのため、比較的空気が乾燥していて雨の少ない季節が最適な季節なのです。
塗装が難しい条件として、
- 気温5度以下
- 湿度85%以上
と一般的にいわれています。
施工が多いのは10・11月、3~5月
塗装におすすめな季節を張ると秋と紹介しましたが、実際にデータを見ても工事件数は春秋に集中しています。
工事が少ない夏に比べ、11月の工事件数は2倍多くなっています。
親戚の集まりのため、などライフイベントで塗装を考えている方も多いと思います。もしそのような予定がない場合は3~5月、10・11月ごろに塗装を考えてみてはいかがでしょうか?
※繁忙期は予約が取りにくいので注意!
工事件数が増える3~5月、10・11月は塗装業者が忙しくなります。予約が多くなるので、工事直前に連絡しても業者の時間を確保できないかもしれません。
工事の半年から3か月前までに連絡できているとベストです。遅くても2ヶ月前には予約したいですね。
というのも、工事時期の決定の後に使用する塗料の種類など決めることが多いですので。バタバタしないように注意しましょう!
雨季の外壁塗装は避けるべき
雨の日に無理矢理工事をおこなってしまうと、さまざまな弊害が発生してしまいます。
- 塗料が雨で薄まり効果が半減してしまう
- 雨に打たれる影響できれいな仕上がりが期待できない
- 乾燥しきらないで工事を進めることになってしまうのでクラックなどの不具合が起こりやすい
- 工事予定がのびてしまう可能性が高いので予定が把握しにくい
以上のようなことが考えられますので、雨が多い季節の外壁塗装は避けた方がいいです。また、湿度が上がってしまうことも考えられるので塗料にさらに悪影響を与えてしまうことになります。
万が一雨が降って工事を続ける業者にあたってしまった場合は、早く工事を終わらせることしか考えていないかもしれません。自分の家や建物を守るためにも、その際は工事をしないように言いましょう。
屋根塗装も一緒に行うとコスト削減に!
画像を見てわかるように、屋根塗装でも「足場」が必要になります。
この足場、結構高いのです…!
仮に外壁と屋根の工事を2回に分けると足場代が2倍かかるというわけですね。
これではお金が勿体ないので、一緒に塗装してしまうことをおすすめします。
工事時期を2回に分けてしまうと、今後も2回に分ける必要が出てくるかもしれません。そうなれば、一生足場代を2倍払うことになってしまいますよ!1回で済ませましょう!!
足場代の相場は500~1,500円/㎡
「足場代は高い」と何度も言いましたので、相場を紹介しておきます。
種類ごとの単価を表にまとめましたので、参考にしてください!
足場の種類 | 相場/㎡ |
丸太足場 | 500~800円 |
単管足場 | 600~800円 |
単管ブランケット足場 | 700~1000円 |
くさび式足場 | 1000~1200円 |
枠組み足場 | 1000~1500円 |
足場相場について詳しくはこちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
計算方法なども紹介していますよ!
自己診断が大切
外壁塗装工事のタイミングを紹介しましたが、いかがでしたか?
いまは目に見えた劣化がないとしても、この先紹介したような劣化現象は必ず現れます。建物をより長持ちさせるためには、自身の目で劣化がないか定期的に確認するようにしましょう。
気になる症状を見つけた時には放置せず、業者に問い合わせてみてもいいと思います。
値段が知りたいという場合は外壁塗装の一括見積ができるサービスがありますのでそちらの利用も考えてみてくださいね。