窓の枠であるサッシは、塗装によって補修して長持ちさせることができると知っていますか?塗装や屋根だけでなく、サッシや雨樋のような細かい部分にも施すことができるのです。
今回はサッシの塗装について詳しく紹介していきます。サッシの種類や塗装することのメリット、塗装の際の注意点などについて説明していくのでぜひ参考にしてください!
サッシの塗装について
外壁や屋根の塗装をおこなう際、外壁や屋根だけでなく窓枠のサッシも一緒に塗装をおこないます。
窓枠サッシは外壁とは違う素材が使われていて、その種類はアルミサッシ・木製サッシなどとさまざまです。また、欧米で主流となっている樹脂サッシも現在では寒冷の地域を中心に多く広まってきています。
サッシは外壁や屋根と同じように汚れやヒビ・サビなどの劣化がみられるようになってしまうので補修が必要なのです。しかし、これまではサッシに塗装することのできるような耐久性の高い塗料がなかったのでサッシごと交換するというのが少し前までは基本の工事方法でした。このため、家全体のサッシを交換することもあったので費用が多くかかってしまのがネックだったのです。
最近ではサッシ専用の耐久性の高い塗料が開発されているので塗装による低コストの補修ができるようなりました。
サッシの種類
サッシはさまざまな種類があります。それぞれの特徴も異なっているので、以下の表で確認していきましょう。
種類 | 素材 | 特徴 |
アルミサッシ | アルミ | 強度があり軽量なので人が扱いやすいのが特徴 |
木製サッシ | 木 | デザイン性を高める際によく使用される |
樹脂サッシ | 塩化ビニール | 断熱性に優れているので寒い地域で使用される |
スチールサッシ | スチール | アルミが普及するまでは多く使用されていた |
複合サッシ | アルミ+
樹脂など |
それぞれの素材の良いところを組み合わせている |
以上がサッシの種類とその特徴となっています。サッシの塗装・補修の前に自分の家のサッシはどの素材であるか確認しましょう!
サッシは防音効果も見込める
空気の振動はわずかな隙間からでも部屋の中に入ってきてしまいます。そのためサッシの隙間対策は防音効果を高めるためにとても重要です。
もし防音効果がないという場合は、サッシの劣化が原因か、サッシ周りのコーキングが古くなってしまっている可能性があります。その結果サッシの効力が弱まってしまい、騒音が室内に入ってきてしまっているかもしれません。
これは塗装だけで防げるものではないのですが、塗装とコーキングを施すことによって効果を復活させることができるかもしれません。
音の伝わり方は2種類
騒音は生活のストレスとなりますよね。室内から発する音以外には電車の音や人の声、車の走る音などさまざまです。ではこの音、どのように伝わって室内に入ってくるのでしょうか。
まずは空気の振動で伝わる音が考えられます。騒音のほとんどは空気の振動によるものです。空気の振動で鼓膜が揺れることによって騒音を感じることになっています。サッシの隙間からでも空気の振動は伝わってしまいます。
次に建物を伝わってくる音です。電車や車などが通ったときに聞こえる音は地面を伝わって建物に伝わります。床が揺れるような感覚になるのが建物を伝って聞こえる騒音の特徴です。
アルミサッシ
アルミサッシへの塗装は、塗料を塗ってもすぐに剥がれてしまうという特徴があったためあまりおこなわれていませんでした。しかし、アルミサッシでも塗装方法を間違えなければ塗装を施し劣化を遅らせることができるのです。
最近では専用塗料が出てきたのでアルミサッシにも塗装ができるようになりました。サッシ全部を取り換えるより塗装の方が安く済むので塗装が主流になってきています。
塗装・補修が必要な症状
アルミサッシ自体の耐用年数は長いのですが、時間の経過とともに塗装は剥がれてきてしまいます。その際は塗装によって補修することができます。以下が塗装が必要な症状となりますので確認しましょう。
- サッシの劣化・腐食・サビ
- 白い斑点(酸化アルミニウム)の発生
- サッシから雨漏りがする
- チョーキング
- 塗装の剥がれ
これらの症状が現れたらまずは掃除をしましょう。それでも劣化症状が収まらないようであれば塗装で補修することを検討しましょう。
サッシが腐食する原因
サッシが腐食してしまう原因にはガス腐食というものが考えられます。給油機の排気ガスがサッシに直接かかる部分に発生してしまうものです。燃焼ガスに含まれる硫黄酸化物、窒素酸化物が雨水と反応して硫黄や硫酸となって腐食に繋がってしまうのです。
そのほかにも腐食の原因は多く考えられますが、定期的に掃除することで腐食が進行してしまうのを防ぐことができるので定期的なメンテナンスが必要です。
アルミサッシに塗装は必要ないの?
塗装ができるとは言いましたが、アルミサッシの耐用年数は非常に長いです。それは電着塗装という塗装方法に秘密があります。
強力な耐候性を持っており、耐用年数は25~40年もあるので塗装なんて必要ないと思われても仕方がないことなのです。また、塗装は正しい方法でないとすぐに剥がれてしまうので塗装は必要ないと考える方が多くいるようです。
しかし劣化が激しい場合は、塗装によってカバーすることができるので、必ずしも塗装は不要ということではないので覚えておいてくださいね!
アルミサッシにできる白い斑点はサビ!
アルミサッシにできてしまう白い斑点は、酸化被膜と呼ばれるサビの一種です。
アルミはサビにくいと思っている方は多いと思いますが、アルミは酸素と結びつきやすいので空気に触れるとすぐに酸化現象が始まってしまうのです。アルミの場合は、空気に触れることにより酸化して、酸化アルミニウムとなります。
この白い斑点はアルミの表面を覆うので、そこからサビが進行するのを防いでくれるという特徴があるのですが、あくまでこの酸化皮膜は劣化現象なので万能なチカラをもっているわけではありません。空気中のホコリや排気ガスなどにより酸化皮膜が壊されてしまい、その部分から腐食が始まってしまいます。
斑点の予防法
白い斑点ができないようにするに定期的な掃除やメンテナンスが必要になります。以下がアルミサッシのメンテナンスにおいて大切なことです。
- 水洗いをしてきれいにしておく
- 結露など付いた水滴はすぐにふき取る
アルミサッシを守るためにすることはこの2つです。それも簡単にできることなので意識しておこなってみてください!
海に近い地域ではメンテナンスが多く必要
アルミサッシのサビは海に近い地域で多く発生してしまいます。潮風がアルミをサビさせてしまう原因となってしまうのです。このことから、海に近い地域の方は年に1~6回の掃除をおこなうことが推奨されています。
そのほか、メンテナンスが必要な環境も紹介するので参考にしてください!
周辺環境 | メンテナンス(掃除)回数 |
---|---|
海の近く | 年1~6回 |
工場が近くにある | 年1~3回 |
周りが住宅地 | 年1~2回 |
周りになにもない | 年0~1回 |
アルミサッシを塗装するメリット
アルミサッシを塗装するメリットは以下の2点が挙げられます。
- 腐食を防止することができる
- 綺麗な外観を保つことができる
- イメージを変えることができる
そのほかに、アルミサッシ自体のメリットは以下のとおりです。
- 耐候性に優れている
- 耐火性が高い
- 気密性が高い
以上までがアルミサッシの塗装から得ることのできるメリットになります。デメリットとしては断熱性が低いこと、外気が入り込みやすいということが挙げられます。サッシとしては一般的なものですのでそういう意味では一番信頼のあるサッシなのではないでしょうか。
塗装だけでなくコーキングもしよう!
サッシの塗装のみでは完全に雨漏りや防音効果ができているとは言えません。コーキングも一緒におこなうことが必要です。コーキングとは、サッシと外壁をつないでいるゴム素材のもので、これがあることによってサッシと外壁が隙間なく密着することができています。
このコーキングも時間の経過とともに劣化してしまい、割れてしまったりします。そうするとそこから外気や水が入ってきてしまうのです。
このようなことを完全になくすためにコーキングも意識しましょう。
木製サッシ
木製サッシは、古住宅で使用されていることが多いですが、おしゃれな雰囲気の演出やエコの観点から新築住宅に使われることもあります。
この木製サッシは、おしゃれな雰囲気を演出することができるということで人気なのですが、材質が木であるために水分を吸ってしまうという性質があります。
水分を吸うと木は縮んだり伸びたりして動いてしまいます。このため、ほかのサッシに比べて劣化のスピードが早くなってしまうのです。防水塗装をおこなったとしても5~6年で効果が落ちてきてしまいます。そのため、木製のサッシはメンテナンスがとても大切なのです。
木製サッシの劣化症状
木製サッシの劣化症状として以下のことが挙げられます。もしあなたのサッシにこのような症状がみられる場合は塗装や補修を検討しても良いかもしれません。木は腐りやすいですので早めの補修が必要ですよ!
- 割れ
- 縮み
- ヒビ
- 腐食
- 水分を吸ってしまう
- 黒ずんでしまっている
以上が木製サッシにみられる主な劣化症状です。この症状に当てはまる場合は塗装を検討しましょう。
下地調整が重要
木製サッシの塗装では、下地調整の工程が最も重要な工程といえます。無垢材など木目を生かす塗装がなされている塗装を施している場合は、薬品を使って木についた汚れやシミを落としていきます。
通常の塗装がおこなわれている場合は古い塗装をヤスリやサンドペーパーを使って落としていきます。
もしこの作業がしっかりなされずに古い塗料が残ってしまっていると、新しい塗料がうまく接着できなくなってしまいます。
3回塗りが基本
木製サッシの塗装では、床材などにも使う木部専用の溶剤塗料や水性塗料を使い3回に分けて塗っていくのが基本です。
劣化がひどい部分は塗料が気に多くしみ込むことも考えられるため、状況に応じて3回以上塗料を塗っていくこともあります。
また木の木目や素材感を活かしたい場合は、透明のクリア塗料や木に浸透していく塗料を塗装していくことになります。
木製サッシのメリット
木製サッシは劣化が早いというウィークポイントがあると紹介してきましたが、木製サッシのメリットも多くあります。ここからは木製サッシのメリットについて紹介していきます。
あたたかい雰囲気を演出
アルミサッシや複合サッシは冷たいイメージになるのですが、木製サッシは自然の素材ですし、インテリアにも馴染みやすいので暖かい雰囲気を演出することができます。部屋にやさしい印象をもたらしてくれますよ!
また、洋室・和室問わずどんなテイストの部屋でも馴染むことができます。
インテリアにマッチする
先にもいいましたが、インテリアとうまくマッチすることができます。木製サッシがインテリアに馴染んでくれるので、お部屋の家具選びやコーディネートもしやすいというのがメリットです。
見た目もアンバランス感なく自然な印象の部屋作りができますよ!また、外からみても自然な、おしゃれな印象となります。
断熱性が高いので快適な空間ができる
断熱性を兼ね備えています。アルミサッシと比較すると熱が伝わりにくいので、夏は涼しく、冬はあたたかく過ごすことができます。
木の部分は熱が伝わりにくいので結露しにくいというメリットもあります。
木製サッシのデメリット
木製サッシのメリットを紹介したのでここからはデメリットを紹介していきます。木製サッシはおしゃれであることから人気のものとなっていますが、良い点ばかりでなくデメリットもいくつかあります。これから木製のサッシに交換しようと考えている方、現在木製のサッシを使っているという方は利点と懸念点を見比べて今後の対策を考えてみて下さい!
メンテナンスが面倒
木製サッシのデメリットとしてまず挙げることができるのは、メンテナンスが面倒ということです。先にも紹介したように木製サッシは放っておくとすぐに劣化してしまいます。それを食い止めるためには日ごろから掃除をしてきれいにしておく必要があり、またほかのサッシに比べ塗装の回数を増やす必要があります。
また、湿気や乾燥の関係で木が動いていくので金具などに不具合が出てしまい動きに不具合が出てしまう事があります。
価格が高い
多く出回っていて、多く生産することができるアルミサッシに比べると、費用が高くついてしまうという特徴があります。木製サッシはメーカーやその素材によって金額が違ってくるので一概には言えないのですが、アルミサッシより2倍近く高い費用が必要と考えておきましょう。
メンテナンスが大変というのに加え、値段が高いとなると木製サッシの設置を再検討する方は多いのではないでしょうか。
寿命が短い
劣化スピードが速く、自然素材を利用していることからほかのサッシに比べて寿命が短くなってしまいます。メンテナンスを怠るようであるなら本来よりももっと早く劣化してしまうでしょう。防水塗料の寿命は5~6年ほどと紹介したようにとても早いスパンで塗装を施す必要があります。もちろん木自体の寿命もありますのでそれを考えると10年以上使用している場合はそろそろ交換の時期が近づいてきたと考えましょう。
しかし中には20年寿命があるというような耐用年数がとても長いものあるようです。良い素材のものを選べば寿命を長くすることができるのですが、その代わりといっては何ですが費用が固くなってしまうというように考えておくといいでしょう。
木製サッシはメンテナンスが大切
木製サッシのまとめとして、日頃からおこなうメンテナンスが非常大きな意味を持ちます。メンテナンス次第で寿命は伸びますし、雰囲気のある室内を作りあげることができますよ!
木製サッシの設置を考えている方はしっかり考えたうえで業者に設置をお願いしましょう。
樹脂サッシ
樹脂サッシは主に塩化ビニール樹脂を使用しているサッシです。アルミ製サッシと比べ熱伝導率が低いので断熱性に優れています。このため暖かい室内環境を作り出せるということで寒冷地を中心に多く使用されています。
樹脂製なので木製のサッシに比べて高い耐久力をもっているのですが、年数が経ってくると紫外線などの影響で色あせや変色現象が起きてしまうことがあります。またサッシの表面にひび割れやチョーキングが起きてしまうこともあります。※チョーキングとは塗膜が剥がれが原因で、手で触ると白い粉がついてしまう現象のこと
サッシが劣化してしまうと、雨水が室内や建物の内部構造に侵入してしまい、雨漏りなどの原因となったりもします。
チョーキングについて詳しくはこちらをご覧ください!
樹脂サッシの塗装には技術が必要
樹脂サッシの塗装は難しく、塗装にミスや不備がある場合は剥がれや膨れ、粗利が発生してしまいます。現在では樹脂サッシ専用の杜陵があるので比較的簡単に塗装ができようになったのですが、高い塗装技術が求められることに変わりはありません。
また樹脂サッシも木製サッシと同様に下地処理が非常に大切な工程となっています。塗装を業者に依頼する場合は信頼できる業者を見つけましょう。
樹脂サッシのメリット
ここからは樹脂サッシのメリットを紹介していきます。どのようなメリットが考えられるのか見ていきましょう。素材の性質や構造をもとにみていきます。
断熱性が高い
樹脂サッシ一番の得塗油といえるのが断熱性の高さです。樹脂は熱を伝えにくいという特徴をもっていることがその理由となっています。アルムサッシに比べて熱伝導率は約1/1000と非常に低く、この数字だけでも樹脂サッシの断熱性の高さを感じることができますよね。
実際、樹脂サッシを使用している家はアルミ製サッシを利用している家に比べ、室内温度が夏は2℃低く、冬は4℃高くなるという結果も出ています。夏場の2℃、冬場の4℃は大きいですよね。
結露しにくい
断熱性が高いので、冬場の冷気が室内に入ってきにくいので、外気との温度差が原因の結露に悩むことも少なくなることが考えられます。また、結露を防止することでカビやダニの予防にもなりますよ!
断熱性が生み出す2次メリットと言えます。このようなことに悩んでいた方にとっても樹脂サッシのもたらす効果は嬉しいものですよね。
デザインが豊富
これは樹脂サッシの性質の直接かかわることではないのですが、デザインが豊富であることがメリットと言えます。樹脂はアルミや木材に比べて着色や加工がしやすいので幅広いデザインに対応できるという良さをもっているのです。
また、引き違い窓のような一般的な窓や、上げ下げ窓、すべり出し窓、外開き窓など和洋ともに合うデザインにすることも可能です。
防音効果がある
樹脂サッシは気密性に優れているので、外部の音が室内に入ってくることや、家の中で発生した音が外に漏れるのを防ぐ効果があります。そのため、樹脂サッシは防音効果も持ち合わせているということができるのです。
また、樹脂サッシにはペアガラス(複層ガラス)やトリプルガラス(三層複層)に使用されることも多いので、この構造がさらに樹脂サッシの防音性を助けるということもあります。
防音効果が期待できるのでさらにその効果を高めるために、複層構造の窓に使用されることが多いのです。
樹脂サッシのデメリット
樹脂サッシは優れている点が多いという印象ですが、やはり少しのデメリットは存在します。自分でカバーできる部分は少なからずあるので、そこは柔軟に対応して後悔の内容にサッシを選ぶための知識としてください!
これから樹脂サッシに切り替えようと考えている方や、今現在樹脂サッシを使用している方は参考にしてくださいね!
価格が高い
樹脂サッシは多くのメリット・機能性があるために、価格が高くなってしまいます。これをデメリットと捉えるかどうかは個人の見解によると思うのですが、一応ここではウィークポイントとさせてもらいます。
機能性や利点が多くあるのはとても魅力的ですが、価格が高いと一歩踏み出せないということはあると思います。
価格は、サッシの交換で工事費用、廃材撤去料を考えると25~50万円ほどとなります。窓の工事に50万円はとても校が悪なのではないでしょうか。しかし、この費用で機能を購入すると考えると安いと感じる方もいるかもしれませんね。
強度があまりない
樹脂サッシは強度があまりないため、厚みを出すことで強度を高めています。そのため必然的に刷新の重量が重くなってしまい、窓の開け島の際に重みを感じてしまうようになります。
ただ、最近ではフレームを薄くしているサッシがあるのでこのデメリットは少しずつ解消傾向にあるようです。
窓の開閉時に重荷を感じるのが嫌だという方にとっては樹脂サッシはあまりおすすめできないということになります。
デメリットとして挙げられるものは価格と重量くらいなので、これを苦と感じないという方は多いのではないでしょうか。ここで紹介したデメリットよりもメリットを重要視できる方にとって樹脂サッシはとてもいいサッシといえます。
紫外線に弱い?
価格と重量だけがデメリットといいましたが、実は紫外線に弱いという側面を持っているといわれています。ただ、実際にはアルミサッシに比べて紫外線に弱いということなのでそれほど気にすることではないですので安心してください。
環境やメンテナンスの状態によっては約30年間品質管理ができるので、そこまで大きなデメリットと捉える必要はなさそうです。
ただし、日光が強く当たるところに向いているとは言い切ることはできないので、設置場所は念のため考慮しておくと失敗することはないですよ。また、万が一紫外線による劣化が起きてしまった場合は、新たに塗装を施すことで補修することができます。
樹脂サッシでの断熱には2重窓がおすすめ
樹脂サッシに断熱性を求めるのであれば、樹脂サッシを2重窓として設置する方法がもっとも効果的です。塗装だけじゃ物足りないという方は施肥検討してみて下さい!
窓を2重にすることで窓と窓の間に空気層ができることで、熱の出入りを最小限に防ぐことができます。
またこの仕組みは防音効果にも役に立ちます。周囲の騒音や家からの音漏れが気になる場合はその点についても改善が期待できますよ!
サッシ塗装の流れ
サッシを塗装する際の流れについて紹介していきます。
手順 | 説明 |
---|---|
1:養生 | まずは塗装の前に、塗料がついてはいけない場所を保護するために、塗装部分以外にビニールのシートを張ります。サッシ塗装の場合、サッシ以外の部分に養生シートを張っていきます。 |
2:下地処理 | 塗装面を綺麗にする作業です。塗装では、塗装面がきれいになっていないと新しい塗料がうまく馴染みません。塗料がサッシに馴染まなければすぐに塗料がはがれてしまう原因となってしまいます。サッシの塗装を業者に依頼する場合は、下地処理がしっかりなされているか確認しましょう。 |
3:塗装 | サッシは外壁塗装と同様に、下塗り・中塗り・上塗りと3回塗りが基本となっています。こうすることで塗料の強度が増し、塗料の持つ効果を最大限に引き出すことができます。場合によっては4回、5回と重な塗りをすることもあります。 |
4:仕上げのコーティング剤を塗る | 塗料が完全に乾いたら、仕上げとして防水やクリア系のコーティング剤を塗っていきます。塗装の目的に合ったコーティング剤を選択しましょう。 |
5:養生を外す | コーティング剤が完全に乾いたら、最初に張っていた養生シートをとって塗装完了となります。 |
取り換えの流れも知っておこう
サッシは塗装ではなく交換・取り換えという工事をおこなうことも多いので、取り換え時の流れも確認しておきましょう。
- 古いサッシを取り外す
- 新しいサッシをとりつける
大まかなサッシ取り換えの流れは以上になります。サッシ取り換えの工程はとても簡単なのですが、取り換え・交換には大きな費用が必要になります。一般的にサッシの交換には数十万円ほどかかってしまいます。業者の提案や工事内容によって価格の変動はありますが、塗装より大きなお金がかかってしまうことは間違いありません。
サッシの塗装に有効な塗料
- 水性スーパーコート
- アルミ補修スプレー
- アルミカラースプレー
- 水性ビッグ10多用途
- 油性アルミ用下塗り材
- 油性超耐久屋外用ニス
- 2液ウレタンスプレー
このほかにも多くの塗料が存在していますが、その中でサッシの塗装に有効なものを紹介させていただきました。サッシの種類によって使用できる塗料が異なりますので、塗装の際は必ず専門知識を持ち合わせている業者に故j意を依頼しましょう。
サッシ塗装の費用相場
サッシの塗装相場は4~6万円/1箇所となっていいます。サッシの交換では数十万円かかってしまいますが、現在のサッシの状態をみて判断しましょう。塗装ではこの先5~10年ほどの耐久年数ですが、交換であれば長いもので30年ほどの耐用年数があるものがあります。
目的や将来的な工事も考えたうえで、いま最適な工事を検討しましょう。
塗装費用をすこしでも削減するには?
サッシは取り換えであっても、塗装であってもけっこうな費用が掛かってしまいます。1箇所のサッシで4~6万円ほど塗装にかかってしまうので、家にあるすべてのサッシを塗装すると大きなお金になってしまいます。
この費用を少しでも削減するために、外壁塗装工事と一緒に塗装してもらいましょう。単体で工事をおこなうより、なにかほかの工事と同じタイミングで工事をおこなうことで、人件費や移動費、養生代の節約になりますよ!工事費用が高いと感じる方は、外壁塗装や屋根塗装工事のタイミングで補修をおこないましょう。
サッシ塗装のDIYはおすすめできない!
近年、DIYがはやっているちうこともあり、ホームセンターに行けばすごい種類の塗料が並んでいますよね。
「アルミサッシくらい自分で塗装できそう」なんて思ってDIYに挑戦する方も多くいるかと思います。
しかし!サッシのDIYは非常に難しく、おすすめできませんので注意しましょう!
専用の高圧洗浄機が必要
外壁を塗装するときと同じように、サッシもまず高圧洗浄作業が必要になります。
この作業はとても重要で、きれいな塗膜に仕上げるために汚れを隅々まで落とさなければなりません。汚れが残ったままでは、塗料の剥がれや浮きが起こりやすくなります。
そのためにおこなう高圧洗浄ですが、市販の高圧洗浄機では網戸やゴム部分を破壊してしまう危険性があるのです。そのため、塗装会社が持っている専用の機械での洗浄が理想となります。
専用の高圧洗浄機なら、網戸などを傷つけずに汚れを落とすことができます。
サッシの塗装には高い技術が必要
サッシの塗装には技術力が必要になります。それゆえ、中には「うちはサッシの塗装をしていません」というような業者さんもいるようです。
このように最初から工事を断る業者は良い業者なのですが、中には知識も技術もないのにお金のために工事を引き受ける業者がいます。そのような業者に工事をおこなってもらっても、すぐに塗装が剥がれてしまうことになります。
そうならないために、サッシの塗装ができる優良業者を見つけましょう!塗装業者は一括見積もりサービスを利用すると簡単に優良業者に巡りあうことができるのでぜひ利用してみて下さい!